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Date: Fri, 21 Jul 2000 21:36:46 +0900
From: Fukapon
Subject: 忘れえぬ彼女
4月の発売直後に買ったAIR PLANTSの 『Snow Memoria 〜忘れえぬ想い〜』のエンディングを見ることができましたので、恒例のゲームレビュー。
ちなみに、昨日7/20の前にプレイしたのは5/1だったらしい(^^; だいぶお休み期間が長かったんだなぁ(笑
さて、まずはストーリーの紹介。
主人公のライオネットは、戦場である女の子、コリーンを助けます。
コリーンは多くの記憶をなくしていて、どこにも行くとこはないので、自分のところに迎えることに。
戦争は終わり、騎士から領主へと転身したライオネットは、コリーンが亡くなった妹によく似ていることもあり、妹のように可愛がっています。
そんな楽しい日々の中で、コリーンは多くの経験を重ね、記憶を取り戻していく...。
ってお話。
ここからが本題。
まず、ストーリーはありふれていますし、設定は見え見えです。 当然コリーンは戦争相手だった国の王女様ですね。 これ、ゲームを始めるとすぐにわかってしまうようなものなんです(^^; これはハズレか...と、思いましたが、最後までやってみると、大当たりでした。
私がたどったストーリーは、コリーンと幸せになるヤツだったのですが、当然、コリーンは記憶を取り戻し、自分が王女であることに気付くわけです。
ここまでは、最初からわかるわけですが、じゃぁ、王女コリーンはどうするの?
ってところが、ズビシとファンタジーをやっていて◎でした。
ファンタジーものなのに、学園恋愛ものと大差がないような展開のものとかがある中、しっかりファンタジーの設定を忘れずに展開していくあたりは素晴らしいですね。
ストーリーだけでなく、CGも非常に素晴らしい。
人物以外、背景などは他に類を見ない出来映えです。
人物より背景の方が力が入っているのではないか、と思えるくらいにです(^^;
ただ、音楽だけはどうかと...。
何となく、Kanon(途中でやめたっきり、EDを見てないなぁ^^;)のメインテーマに似たような曲が...(^^;;
なお、キャラクターボイスに関してはいっさいありません。
気になったのは、後半、やたらと活字が多い点。 内容自体はしっかりしていて、全然問題ないのですが、下手なビジュアルノベルよりずっと活字が多いんです。 絵を見ながらさくさく進めたい人には向かないでしょう。 逆に、ストーリーがしっかりしていることを優先している人ならば、全体の展開から言っても、間違いなく良い作品だと感じられるはず。 私は、手を抜かずしっかり描写されていたのは良かったと思います。
さて、いつもと順序が逆になってしまいましたが、システムについて。
...今ひとつですね(^^;
まぁ、動作保証外のWindows2000でプレイしたせいかもしれませんが、一つ、致命的な不具合がありました。
文字表示の際、たまにフォントサイズが変わるのですが...、戻していかないんですよ、サイズを(^^;;
すると、小さいフォントのつもりで行間を作っているところでは、まともに文字が読めなくなっちゃいます。
復旧方法はロードか再起動しかありません(^^;
システムそれ自体はサクサクと安定動作していたのに残念です。
あと、最後のシーン付近でシナリオが文字化けしている部分があります。
多分、バグでしょうね(^^;
なお、CGの達成率表示/アルバムモード等はありません。
私自身は全く構わないと思いますが、困る人もいるかもしれませんね。
セーブポイントに関しては制限なし、セーブ数も制限なし(ファイル名から推察するに、最大100コのような気もする)です。
プレイ中の画面キャプチャーは、システムに機能が備わっていました。
総じて、非常によく仕上がっている作品だと言えるでしょう。
ストーリーを評価できる人なら、是非やってみてください。
あと2人、人生をともにできるキャラがいるみたいですから、ガンバっちゃおうかな(^^;
と、私に思わせるくらいですからね(^^)
...実は、アリサが気になって仕方ないって言うのもありますが(^^;
では、次回、『エンジェリーズン』でお会いしましょう(^^/
これも4月発売の作品ですね。はぅ、だいぶたまってるなぁ...。